こんにちは、ガルナです。
今日はニコニコ動画に投稿してから10周年を迎えた楽曲の思い出話をします。
この曲は当時FLASH MXという動画ソフトで作ったフラッシュ動画です。鴨。さんがいつも通りかわいいイラストをたくさん描いてくれたので、一生懸命作りましたが、今見ると色々と荒い部分も散見されて、でもそこがちょっと愛おしかったりします。
当時はボクも社会人2年生、2年目の部署はちょっと残業が多くて大変で、それから副業の方でも色々と忙しくなり始めた時期でした。だからこそ、同じ社会人という立場で頑張っている人を応援するつぶやきをいつもツイッターでしていましたが、一方で単純に働きたくないという理由だけで働かないNEET(ニート)へはめちゃくちゃ厳しくあたっていました。それを表現する曲がこの楽曲です。
当時の世論でも、真面目に働かないニートは犯罪者予備軍などと揶揄されたり、オタク、ひきこもり、不登校などと現代鬱病をひとくくりにされたり、まだ世間的にはマスメディアからの風当たりが強かったと思います。あとは、希望する業務につけなかったり、当時のリーマンショックの影響で内定取り消しになってしまったり、自身は悪いわけではないのに自己責任論が横行してしまったり、社会情勢が非常に不安定なものでした。将来に希望が持てず自殺者が増えてしまったというのも話題になりましたね。
ボクは昭和62年生まれですが、物心がつく頃にはバブルは崩壊していましたし、よくわからないけれど「失われた10年」とかいう不景気の状態で学生時代を過ごしてきましたし、就職氷河期の時期を回避してもリーマンショックなどがありましたし、実際社会人になって第二次安倍政権が始まるまで、一度も好景気を肌で感じたことはありませんでしたよ。
周りの学生も「ゆとり世代」と大人から勝手にバカにされて、そこまで期待されているとも思えず、そういうことから、ボク自身は大人の世代になにも期待しないという性格に育ちました。それは今も同じで、支払った年金が戻ってくるなんて微塵も思っていません。
というわけで、ニートという選択ができる人間は、ある意味では勝ち組だと思っています。その後の人生のレールはなにも思い浮かびませんが、くだらない人生なのだからこそ、今この瞬間を本人が楽しく過ごせるなら、それもアリだと思ったわけです。口では「はたらけ!」と言っていますが、働かなくても生きていけるならそれでいいと思いますし、むしろ働くことによって社会の歯車の一員、つまり犠牲者仲間を増やしたいという悪魔の言葉です。
そうです。この楽曲は、ニートという生き様がうらやましい、社畜からの怨念です。今の多様性社会を見てても、ニートを別の言葉に置き換えても色々と通じるものがありそうですね。
今日はここまで。ではでは。ノシ